- 臨床・研究グループ
- —認知行動療法研究グループ—慢性疼痛の集団認知行動療法の効果を増強する経皮的迷走神経刺激法
- 慢性的な痛みに対する経皮的迷走神経刺激法のご案内
- ( 臨床研究 )
痛みを起こす原因が治癒したと思われる後もさらに痛みが3カ月以上続く状態か、検査などで原因病変が不明で長期にわたる痛みがある状態です。このような状態が続くことは非常にストレスであり、生活(ひきこもりなど)や気分(不安・憂うつなど)に悪い影響を与えます。さらにそのような生活や気分がさらに痛みを増強することになり、悪循環となってしまいます。
このように、慢性的な痛みを増強させるものとして、 気分、生活、考え方、行動といった痛み以外の要因が認められることがたびたびあります。当院では、このような患者さんを対象に、これまで「認知行動療法」(心理療法の一つ)を行って改善を目指してきました。認知行動療法は、自分で痛み、気分、生活をコントロールし、痛みを和らげたり、生活をよくする方法を学んでいく治療法です。痛みそのものへの治療が薬や場合によっては外科的治療とすると、認知行動療法は痛みの悪循環に焦点を当てる治療法です。薬による治療と並行して行うことで様々な角度から痛みを和らげることができます。
このたび「経皮的迷走神経刺激法」による痛みへの効果ならびに「認知行動療法」の増強効果を期待して臨床研究を行うことになりました。本研究は広島大学臨床研究倫理審査委員会にて承認されています。また詳細は以下のサイトに掲載されています。
https://center6.umin.ac.jp/cgi-open-bin/ctr/ctr_view.cgi?recptno=R000065399
「経皮的迷走神経刺激法」は、耳の表面を刺激することによって自律神経のバランスを整える治療法です。痛みやストレスの軽減、認知行動療法の学習効果を助ける可能性が指摘されています。大きな副作用はほとんどなく、安全に刺激を受けることができます(詳細は直接お伝えいたします)。
研究目的ですので参加費は無料です。また少額ですが1回ごとに交通費程度のクオカードを支給いたします。
ただし研究開始前に外来にお越しいただく必要があり、そのとき初診料が発生します。
いくつか注意点があります。
- 本研究では、2分の1の確率で無作為にアクティブ刺激群もしくはシャム群(偽刺激群)のいずれかのグループに分かれていただきます。ただし、もし仮にシャム群(偽刺激群)であった場合、介入終了後にアクティブ刺激を受けることができます。
- 4週間平日毎日当院にお越しいただき30分間刺激を受けていただく必要があります。
また必須ではありませんが「経皮的迷走神経刺激法」のあとに以下の「認知行動療法」へのご参加を推奨しています。
- 時間:週1回 (木曜日午後) 90 分
- 形式:6 人までのグループ治療
- 内容:セミナー12 回(約 3 ヶ月間)
中盤では腹式呼吸などのリラクゼーションや活動を増やす取り組みを行います。
後半にかけてストレスと関連している考え(認知)について、グループで検討していきます。
※セミナーの前後を含めてすべての時期で、現在、かかりつけの医療機関はすべて定期的に受診し、治療を継続してください。 現在は上記プログラムについて、オンライン上で行っています。ご自宅のパソコンとインターネットの環境があれば参加することができます。研究目的ですので参加費は無料です。
- この治療は、原則として以下の方にご参加いただけます。
- ☆ 長期間にわたって痛みの症状に苦しんでいる。
- ☆ 痛みによって生活が制限されたり、気分がすぐれなかったりする。
- ☆ 18歳以上70歳未満の方。
- ☆ 平日休まず来院できる。
- 次のような方は原則としてご参加いただけません。
- ☆重度の身体症状がある。(脳器質性障害、癌など)
- 上記の参加基準を参考にしていただき、次の手順でお申し込みください。
- ☆ まず下記をクリックして、参加登録してください(氏名、メールアドレス、簡単な現在の状態についてご記入ください)。
- 参加登録
- ☆ その後担当者からメールアドレスにメールで連絡させていただきます。
- ☆ その後、これまでのご自身の経過や経皮的迷走神経刺激の具体的な内容について説明するために、一度当院の精神科外来を受診してください(紹介状が必要です)。
- ☆ 初診受診後、参加希望が継続してありましたら参加の手続きに移らせていただきます。
- なお、この治療が適していない場合や参加基準を満たさない場合には、ご参加頂けないこともあります。ご容赦下さい。
- <お問い合わせ先>
- 広島大学病院 精神科
- 担当: 吉野
- 〒734-8551
- 広島市南区霞1丁目2番3号
- TEL:082-257-5479 (精神科外来)
- メールアドレスへの連絡でも可能です。